2007/09/05

道のり

メンタルヘルス・ウェブログ

旧ブログへのメールメッセージの中にこんな事を書いていただいた方がいらっしゃられました・・・季節は昨年の晩冬であり地域によっては春を感じはじめたかの頃合・・

「春ですね・・・、また・・・春を感じれる今に感謝している」
「そして・・・そんな春を感じれる自分を誉めてあげたい・・・。」
本文そのままの転記ではありませんが、内容的には・・このような気持ちを記されていらっしゃいました。
この方はいろいろと過去に御苦労をされていながらも、段々と病苦から開放されつつあるとのことでして・・・
さらに・・その暖かい春の気配が自分を優しく包んでくれているような気持ちになれているそうでありました。
ヨカッタですよね・・・。
僕も、春と言えば・・・ちょうど6年前なんていうのは、妻のうつ病発症の年でありましたからね・・・、その年以来は春を迎える度に何かこう複雑な感覚に見舞われているっていうのが家族の立場としての正直な気持ちであります。
自分達の卑屈感みたいなものを、どこかの部分で他人より優位にたってソレを補うことばかり考えていたような時期もありましたが、結局のところ・・・そういう考え方っていうのは他人との不幸の競い合いをしているようなものでありますから、そういう考え方をしてる時は・・春の訪れやら何かを微かに感じ取るなんて出来ず・・・
結局は自分の殻に閉じこもっているだけだったような・・・
自分を見失っているから・・・
うつ病とも向き合えずに妻の心ともハグレテしまってる・・・。
だから・・・僕も妻も、悩みの一人歩きをしてしまいがちでもありましたし、その存在を確立しているのは「うつ病」っていう存在だけ・・・。
まさに・・・やられっ放しデスネ(苦笑)。
だから・・・
春を感じれる今に感謝して、感じている自分を誉めてあげる。
そんな・・、メールの差出人の方の気持ちに、ナルホドと頷いてしまったんですよ・・・。
うつ病家族ってのは時に、家族をバラバラにしてしまう程のパワーを持った病魔と常に対等していますからね、自分を見失い・・相手を見失い・・家族から孤立し・・家族は一体、何をどうすればいいんだと落胆と途方に明け暮れる。そんな中・・家族全員、それぞれが心の視線をしっかりと定めて・・・
自分にも相手にも見つめ合い、そして見つめてもらえる愛を感じる・・。
そこに小さくとも大きな自分や家族への発見があり、まさにそれは小さくとも大きなステップとなりうる・・。
確かに・・・
うつ病という病魔と出会ってしまい病者として・・家族として・・過ごしてきたという道のりは間違いなく一本の道であり、過去の出来事を変える事なんて出来やしませんよね。
ただしかし・・、これから歩んでゆく「道」は一本ではありませんから・・
それても・・はぐれても・・、
しっかりと自分達を見つめながら歩んでゆきたいなと感じるのであります。



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